UnityAnalyticsやUnityAdsを有効化するときに、COPPAという項目に関するチェックボックス があります。
COPPAってなんやねーんて感じですが、これはアメリカの法律でして、13歳未満の個人情報を収集したりする場合に遵守しなければなりません。
ここでは法律の内容には詳しく触れませんが、Unity Adsなどで、どういう文脈で使われているかをまとめます。
アメリカにリリースするアプリで全年齢対象の場合、対応が必須となってしまうので要注意です。
UnityAnalyticsの場合
下記サイトの3に列挙されている「個人情報とみなされているもの」をAnalyticsで収集する場合、チェックボックスをONにし、COPPAの遵守が必要です。(サイトは英語だよっ)
こちらでUnityの中の人が詳しく解説されています(英語)
ここで気をつけたいところがあり、最初のポストの5で
All existing apps using Unity Analytics will be designated as not directed to children under 13 unless you affirmatively change the designation.
とされています。
つまりCOPPAの設定が出現する前からAnalyticsを使っているゲームは、13歳以下の個人情報を収集しないものとみなされる(チェックボックスが外れた状態)ようです。
場合によっては意図せずしてCOPPAに違反している場合もあると思うので注意してください。
Unity Adsの場合
Unity Ads には、プレイヤーの情報から最適な広告を配信する仕組みがあります。
https://unity3d.com/jp/services/ads
Unity の Machine Learning Based Targeting(機械学習ベースのターゲティング)が最も適切なプレイヤーに広告をお届けします。
さらに
13歳以下を対象とするゲームの場合、Unity Ads は Behaviorally targeting を行いません。 COPPA レギュレーションによって 13歳以下のユーザーに Behavioral targeting を行うことは禁じられているためです。
とあります。
つまりユーザ最適化した広告配信にはユーザ情報を集める必要があり、それには必然的にCOPPAの遵守が必要となってしまいます。(UnityAdsがユーザ情報をどうやって集めているかは不明)
COPPAの項目のチェックボックスをONにして「13歳以下も対象」と明示することで、Behaviorally targeting が無効になります。そうすればCOPPAを気にする必要はないようです。(あくまでUnityAds単体の話で、ゲームの中身や、他の仕組みで収集している場合は別)
結局どうするのがいいのか
Adsに関しては、ぶっちゃけ13歳未満に広告を(しかも最適化されていない)配信して買ってくれるのかと考えると、考えものだと思います。(無料ゲームならありえるか...Analytics はデベロッパによる)
ストアで13歳未満はダウンロードできないように縛り、堂々とCOPPAのチェックを外してAnalytics、Ads両方の恩恵を最大に活用するのも一つの方法ではあるかなあと。
結局は自分のゲームを誰に遊んでほしいか次第ですけどね。
アメリカ向けにリリースする場合は要注意
この項目はデベロッパがUnityに対して申告するためのものです。
自分のアプリがちゃんと遵守しているかは、各デベロッパの自己責任でチェックしなければなりません。
COPPAはアメリカの法律なので、ローカライズしてアメリカ向けにリリースする場合は気をつけたいところです。